オフィシャルルール     平成27年5月20日改正 赤字が改正箇所となります



室蘭ミニバレーボールルールと審判心得


第1章 名称

 ■第1条 名称

    このゲームの名称は「ミニバレー」とします。

第2章 施設と用器具

 ■第2条 コート

   第1項 コートの広さ

    1.コートはエンドライン6.1mとサイドライン13.4m(バドミントンW)のコートを使用する。

 ■第3条 ネット及びポール

   第1項 ネット

    1.ネットはミニバレー用ネットを使用する。

   第2項 ポール

    1.ポールはバドミントン支柱を使用する。

   第3項 ネットの高さ

    1.ネットの高さは2mとする。

 ■第4条 ボール

   第1項 ボール

    1.ボールは、ミニバレー専用ケンコウトリムボールを使用する。

      大会時は、空気圧を測定して調節する。(大会時は、午前と午後に空気圧の調整や確認を、協会が行う。)

第3章 チームメンバーの権利と義務

 ■第5条 チーム

   第1項 チーム構成

    1.チームのプレーヤーは4人とし(選手登録は6人以内)、前衛2人、後衛2人のポジションに位置する。

   第2項 キャプテン

    1.プレーヤーの中の一人を、チームキャプテンとする。

 ■第6条 プレーヤー

   第1項 プレーヤーの服装

    1.プレーヤーは、常にプレーに支障のない服装で、かつチームメンバーは原則として同一色の服装でプレーする。

    2.プレーヤーは、原則として背に番号をつけるものとする。

     用意できない場合は、事務局からゼッケン付ビブスを借りてチーム全員が着用する。

    3.キャプテンは、大会申込の際に、必ず申告することとする。

    4.プレーヤーは、試合の妨げになるような装飾品を身につけてはいけない。

   第2項 チームキャプテン

    1.チームキャプテンは、ゲーム中の4人のチームメンバーの1人であることとする。

    2.チームキャプテンは、プレー中の疑問について審判に質問し、説明を求めることができる。

    3.チームキャプテンが交替する場合は、ゲームキャプテンを指名することができる。

    4.チームキャプテンは、ゲーム開始前にトスをしたり、プレー中のタイムやプレーヤーの交替を要求したりすることができる。

   第3項 監督及びプレーヤーの義務

    1.チームメンバーは、ルールをよく理解し、守らなければならない。

    2.審判の判定に疑問のある場合は、キャプテンを通して質問をし、審判に説明を求めることができる。

    3.チームメンバーは、審判や相手チームに対して、失言のない言動を取らなければならない。

    4.チームメンバーは、スポーツマンとしての品位をもって、審判の判定を受け入れなければならない。

   第4項 監督の責任

    1.監督は、プレー中のタイムアウトや選手交替を、副審に要求することができる。

    2.監督は、タイムアウト中またはセット間のタイムアウトのみ、チームに対してアドバイスを与えることができる。

   第5項 失格

    1.プレーヤーが審判、相手チーム或いは、観衆に対して名誉を傷つけるような言葉を発した場合、主審は失格を命ずることができる。

第4章 ゲームの準備と進行

 ■第7条 ゲームの開始と終了

   第1項 集合(整列)

    1.主審(1名)、副審(1名)、線審(2名ないし4名)、両チームのプレーヤーは所定の位置に集合する。

   第2項 トス

    1.主審は、両チームのキャプテンを呼んでトス(ジャンケン)を行い、サーブ権かコートの選択権かのいずれかを決めさせる。

   第3項 挨拶

    1.主審の笛の合図で全員挨拶を交わし、相手チームと握手をする。

   第4項 練習

    1.サーブ1本ずつの合同練習を行います。このときは、控えのメンバーが入ってもよい。

   第5項 ゲーム開始

    1.サーブ1本ずつの練習後に、サーブ権を得ているチームのサーブでゲームが開始される。

   

   第6項 コートチェンジ

    1.コートの交替の時には、主審の笛でエンドライン後方に整列したあと、主審の笛の合図でコートサイドを時計回りと反対に移動する。

   第7項 ゲームの終了と勝敗と宣言

    1.ゲーム終了後は、エンドライン後方に整列し、主審が勝ちチームを宣言したのち、笛の合図で礼を交わし、握手をして退場する。

    2.このときの整列は、ゲーム開始のときと同様とする。

第5章 ゲームの方法

 ■第8条 ゲームの方法

   第1項 勝敗

    1.ゲームはラリーポイント制とし、1セット21点の3セットマッチで、2セット先取したチームの勝ちとする。ただし、3セット目は15点で終了とし、どちらかのチームが8点を取った時点でコートチェンジをする。

   第2項 デュース

    1.デュースは適用しない。

    (1・2セット目の20対20・3セット目の14対14時は、次の1点がどちらかに入った時点でセット終了となる)

   第3項 ゲームの没収

    1.ゲーム中に、登録メンバーが退場もしくは負傷等により、ゲームの続行ができなくなったときには、そのゲームは没収される。

    2.没収されたチームが、それまでに得た得点とセットは、そのまま生かされる。

   第4項 棄権チームの取扱い

    1.何らかの理由で棄権とみなされた場合は、相手チームに2セットとも21−0、セットカウント2−0の記録で勝ちとする。

 ■第9条 プレーヤーの位置

   第1項 プレー開始のとき

    1.女子チームは、コート内に入っていれば、どの位置にいてもかまわない。

    2.混合チームは、男女が互いに対角に位置しなければならない。

   第2項 3セット(最終セット)コートチェンジのとき

    1.最終セットどちらかが8点を得たときにコートチェンジをするが、そのときは8点を得たときの位置のままで、プレーを再開する。

 ■第10条 プレーの開始

   第1項 プレー開始

    1.プレーは、常に主審の笛の合図で始められる。

   第2項 プレーの無効

    1.笛の鳴る前のプレーは、無効としてやり直す。

   第3項 インプレー

    1.主審が笛を吹いた後、サービスが打たれた瞬間からインプレーとなる。

 ■第11条 サーブ権

   第1項 サーブ権

    1.サーブ権は1本で、サーブ権がある時は、同一プレーヤーが行う。

    2.2セット目の最初のサーブは、1セット目の最初のサーブを行わなかったチームから行う。

    3.最終セットの最初のサーブは、キャプテンによるトス(ジャンケン)によって決定する。

    4.サーブを行うプレーヤーは、後衛右にいるプレーヤーが行う。

 ■第12条 コート交替

   第1項 コートの交替のしかた

    1.2セット目は、互いにコートを交替する。

    2.最終セットは、どちらかが8点を先取したときにコートを交替する。

      (コートを交代しても、選手の配置は変わらない。)

    3.最終セットでコートチェンジが正しく行われなかった場合は、誤りの気付いたときに直ちに交替する。

    4.コートを交替するときには、プレーヤーはエンドライン後方に整列し、主審の笛の合図で速やかに交替する。

 ■第13条 ローテーション

   第1項 ローテーションのしかた

    1.サーブ権を得たときには、直ちに時計回りと同じ方向に1つだけポジションを移動する。

 ■第14条 サーブ

   第1項 サーブの仕方

    1.サーブは、サイドラインの延長線内でエンドライン後方から1本だけ打てる。

    2.サーブは支持手から完全に離して打たなければならない。

    3.サーブを打つ位置は、腰から下で打つ(アンダーサーブ)こととする。

    4.サーバーの支持手から離れたボールがサーバーに触れないで地面に落ちた場合は一度だけやり直しができる。

   第2項 サービスの負敗

    1.サーブされたボールは、ネット上を完全にしかも2本のポールの想像延長線に触れる範囲内を通過しなければならない。

    2.サーバーは、エンドラインを踏んだり踏み越したりした状態で、サーブをしてはいけない。

    3.ボールが、ネット及びポールに触れてはいけない。

    4.ボールが、ネットの下を通ってはいけない。

    5.ボールが、相手チームのプレーヤーに触れる前に味方プレーヤーか、その他の物体に触れてはいけない。

    6.ボールがコート外に落ちてはいけない。

    7.サーバーが、主審のサービス開始の笛の後、速やかに(5秒以内)サービスしなくてはいけない。

     ※1〜7の場合は、相手側にサーブ権が移動する。

 ■第15条 パス(打球)

   第1項 パスのしかた

    1.1チームは、ボールを味方コート内で3回までプレーすることができる。ただし、ブロックの場合は除く。

    2.プレーすること(パス)を認められる部位は、身の腰より上である。

      腰もよいものとする。

    3.ボールは、静止しないで明瞭にはね返されるものでなければならない。ボールとの接触は、短く瞬間的でなければならない。

    4.ボールがプレーヤーの指先に触れた直後、後方にはね返っていった場合でも反則とはならない。

 ■第16条 得点

   第1項 得点のしかた

    1.ラリーポイントの得点とする。

 ■第17条 タイムアウト

   第1項 タイムアウトのとり方

    1.チームは、ボールがデッドのとき、副審に告げてセット毎に1回のタイムアウト(30秒)を取ることができる。タイムアウト時は、コートから出てもよい。

    2.タイムアウトを要求できる人は、キャプテン又はゲームキャプテンもしくは監督とする。

    3.けが等で試合の続行が厳しい場合、主審の判断により、ゲームを一度中断することができる。(チームが要求するタイムアウトとは別。)ただし、3分たっても試合が再開されない場合は、そのチームは失格となる。その場合は、ゲームの没収となるが、それまで得た得点はそのまま生かさせる。まだ、チームが要求できるタイムアウトを使っていない場合は、まずはチームがタイムアウトを要求し、それでも回復しない場合は、主審の判断で中断できる3分のタイムアウトを用い、選手のけが等の快方に努める。主審の判断でゲームを中断したのち、主審は、3分後に試合の続行の可否をチームのキャプテンに意思確認する。

 ■第18条 プレーヤーの交替

   第1項 プレーヤーの交替のしかた

    1.ゲーム中のプレーヤーの交替は、ボールがデッドのとき副審に告げて行う。

    2.プレーヤーの交替は、プレーがストップしているときであれば、何回でも交替することができる。

    3.プレーヤーの交替を要求できる人は、キャプテン、ゲームキャプテン、監督とする。

第6章 反則

 ■第19条 反則

    次のような場合には反則とし、反則をしていない側の得点となる。

   第1項 タッチネット

1.プレーヤーは、身体のどの部分であってもネットに触れたとき。  

(例外)@ボールが強くネットに打ち込まれ、反対側チームのプレーヤーにネットが触れた場合は、反則ではない。

    Aネットから下のポールに触れた場合は、反則ではない。   

   第2項 ドリブル

    1.ボールが、プレーヤーの身体、あるいは被服の一部に2回続けて触れたとき。

    2.同一チームの2人のプレーヤーが同時に触れた場合は、1回プレーとみなし、同時プレー後、そのうち1人が続けてパスするとドリブルになる。(ブロックは例外)

    3.プレーヤーがボールをネットに当て、そのボールに再び触れたとき。(ただし、ブロックの場合は除く)

   第3項 ホールディング

    1.ボールが、プレーヤーの手や腕などに一時停止したとき。

   (例)@身体の前をクロスして押してやるパス

      A頭の上で深くかぶって押し出すパス

   第4項 ラインクロス(バックアタック)

    1.バックアタックのときに、アタックライン及び延長線を踏んだり、踏み越えてたりしたとき。

    2.アタックラインを踏んで、又は踏み越してジャンプしての返球をしたとき。

   第5項 オーバーネット

    1.相手チームが攻撃(パス等も含む)する前、すなわち相手チームのプレーヤーがボールに触れる前に味方プレーヤーがネットを越えて、そのボールに触れたとき。

    (例外)ブロックした後に、ネット上から手が越えてもオーバーネットにならない。

   第6項 オーバータイムス

    1.同一チーム内で4回以上ボールをプレーしたとき。

   第7項 フットボール

    1.ボールをより下の位置に当ててプレーしたとき。

   第8項 スクリーンプレー

    1.サーブを行う側の他のプレーヤーは、サーバーを隠す行動をしたとき。

      その行為については、プレーヤーは主審を通じて相手チームに申し立てることができる。

   第9項 アウトオブバウンズ(アウト)

    1.プレー中に、ボールがコートの外の床面や物体に触れたとき。

    2.他コートにボールや人が入ったとき。

    3.ボールがネット上を完全に通過しなかったとき。

    4.ネットの想像延長線より相手側にあるボールをプレーしたり相手コートに入ってプレーしたりしたとき。

    5.いかなるプレーにおいても、ボールがポールに触れたとき。

例外)ボールはサーブ、アタックを問わずラインにボールが少しでもかかっている場合はセーフ(イン)となる。

第10項 ファウルチャージ

    1.ネット付近でのプレー中に相手コートのプレーヤーの身体に触れたとき。

    2.アタック後に相手コートに入り、プレーヤーの次のプレーの妨害をしたとき。

    3.サーブをして、相手チームプレーヤーがブロックまたは攻撃とみなされる返球をしたとき。

   第11項 フットフォールト

    1.サーブを打つ瞬間にエンドラインを踏んだり、踏み越えたりしたとき。

   第12項 アウトポジション

    1.サーブ順を誤ってサーブを打ったとき。

    2.バックプレーヤーがブロックに参加したとき。

    3.サーブ時に、コート内に位置していないとき。

   第13項 その他

    1.故意に手や腕以外でプレーしたとき。

    2.バックアタックラインから前でジャンプして攻撃したとき。

 ■第20条 ダブルファウル

    次のような場合はダブルファウルとなり、ノーカウントとして、再び同じサーバーからプレーをやり直す。

   第1項 両チームのプレーヤーが、同時に反則を犯したとき。(少しでも時間差があれば、早い方の反則が適用される。)

    (例)ネット上で同時にホールディングを犯した場合。

 ■第21条 ノーカウント

   次のような場合は、ノーカウントとして、再び同じサーバーからプレーをやり直す。

   第1項 審判の意見が分かれ、かつ主審が判定を下せないとき。

   第2項 プレー中に、他の試合のボールが入ってきて、プレーに影響を与えたとき。また、プレーに影響を与えると判断したとき。

   第3項 プレー中に、ネットが外れたときや、ボールが破損したとき。

   第4項 プレー中に、選手以外の人にプレーを妨害されたとき。

第7章 審判員及び審判法

 ■第22条 審判団の構成

   第1項 審判団は次のとおり構成します。

     1.主審1名、副審1名、線審2名ないし4名で試合を運営する。(線審が2名の場合、サーバーの反対側に位置する。)

     2.副審が得点板を兼ねることができるが、人数に余裕がある際は、得点板を専属で行い、サーブ権側に立つようにし、ゲームの進行に貢献する。

 ■第23条 主審

   第1項 主審の権限

    1.主審はゲームを監督し、そして進行させ、その最終判定を宣告する。

    2.主審はゲームについての最高役員となり、ゲームの開始から終了まで副審と線審及び全プレーヤーを支配する権限が与えられる。

    3.他の審判(主審以外)の判定が誤っていると判断した場合には、主審はそれを覆すことができる。

   第2項 主審の責務

    1.ゲーム開始前に、コートの諸条件や用具等の点検を行う。

    2.ゲーム開始前に両チームの主将を招集して、トス(ジャンケン)を行わせ、サービス権、コートの選択について決定する。

    3.プレーは主審の吹笛によって始まり、主審の吹笛によって終了する。

    4.主審は反則を発見したときに限り吹笛して、ハンドシグナルを用いて反則の種類を示し、次にサービス権をもっているチームを示す。

    5.反則の種類についてのアピールはゲームキャプテンのみができ、主審はルールの解釈と適用に関する質問を受け付ける。必要があれば、両チームのキャプテンを呼んで説明をする。

    6.ゲーム終了後、勝敗の判定と宣告を行う。勝利チームのキャプテンから、ゲーム用紙にサインをもらう。

■第24条 副審

   第1項 副審の権限

    1.副審は主審の反対側のコートの床上に位置し、主審を補佐する。

    2.副審は、両チームのメンバーの行為を監督する。もし不法な行為があったときには、主審に報告する。

    3.副審は、両チームが使用したタイムアウトとプレーヤーの交替を統括し、正規のプレー中断中に主審と監督、ゲームキャプテンにその旨を通告する。

    4.副審は、正当に要求されたプレー中断を承認し、その時間を計る。(タイムアウトは1セットで1回とし、その時間30秒とする。)

    5.副審は、チームが要求した際のタイムアウト、セット間のタイムアウトのときボールを持つ。

    6.副審は、自分の権限以外の反則については、吹笛することなく合図することができるが、主審に強要はできない。

   第2項 副審の責務

    1.バックアタック時のアタックラインに関する判定をする。

    2.ボールが副審側のポール上方の想像延長線の許容空間より外側を通過したとき、主審に合図する。

    3.ボールがポールに触れたときの反則を、主審に合図する。

    4.プレーヤーがネットに触れたときの反則を主審に合図する。

    5.プレーヤーがネットより下の部分で、相手プレーヤーの身体のどこかに接触したときの反則を、主審に合図する。

    6.ボールがコート外の物体に触れたかどうかについての監視にあたる。

    7.プレーヤーが、副審側のポールの想像延長線を越えて相手コートでプレーしたときの反則を、主審に合図する。

 ■第25条 線審

   第1項 線審の位置

    1.線審が2名の場合は、それぞれ対角に位置する。(サーバーの反対側)

   第2項 線審の責務

    1.線審は、最も近いサイドラインとエンドラインを監視する。

    2.線審は、主審を補佐してボールがアウトのときは旗を上げ、インのときは旗を下げて合図する。

    3.線審は次のとき主審に合図する。

     (1)サーブのときにプレーヤーが反則を犯したとき。

     (2)アウトボールを落下前に、レシーブチームのプレーヤーがボールに触れたとき。

     (3)ブロックでワンタッチがあったとき。

     (4)ボールが許容空間の外側を通過したとき




室蘭ミニバレーボールールはPDFファイルにてダウンロード出来ます。