オフィシャルルール 令和5年4月27日改正 赤字が改正箇所となります
室蘭ミニバレーボールルールと審判心得
第1章 名称
■第1条 名称
このゲームの名称は「ミニバレー」とします。
第2章 施設と用器具
■第2条 コート
第1項 コートの広さ
1.コートはエンドライン6.1mとサイドライン13.4m(バドミントンW)のコートを使用する。
■第3条 ネット及びポール
第1項 ネット
1.ネットはミニバレー用ネットを使用する。
第2項 ポール
1.ポールはバドミントン支柱を使用する。
第3項 ネットの高さ
1.ネットの高さは2mとする。
■第4条 ボール
第1項 ボール
1.ボールは、ミニバレー専用ケンコートリムボールを使用する。
大空気圧を測定し(4.8〜5.0KPa)を測定して調節する。(大会時は、午前と午後に空気圧の調整や確認を、協会が行う。)
第3章 チームメンバーの権利と義務
■第5条 チーム
第1項 チーム構成
1.チームのプレーヤーは4人とし(選手登録は6人以内)、前衛2人、後衛2人
のポジションに位置する。
第2項 キャプテン
1.プレーヤーの中の一人を、チームキャプテンとする。
■第6条 プレーヤー
第1項 プレーヤーの服装
1.プレーヤーは、常にプレーに支障のない服装で、かつチームメンバーは原則として同一色の服装でプレーする。
2.プレーヤーは、原則として背に番号をつけるものとする。
用意できない場合は、事務局からゼッケン付ビブスを借りてチーム全員が着用する。
3.キャプテンは、大会申込の際に、必ず申告することとする。
4.プレーヤーは、試合の妨げになるような装飾品を身につけてはいけない。
※(例)暑い時期のリストバンド、寒い時期の手袋の着用など
第2項 チームキャプテン
1.チームキャプテンは、ゲーム中の4人のチームメンバーの1人であることとする。
2.チームキャプテンは、プレー中の疑問について審判に質問し、説明を求める
ことができる。
3.チームキャプテンが交替する場合は、ゲームキャプテンを指名することができる。
4.チームキャプテンは、ゲーム開始前にトスをしたり、プレー中のタイムやプレーヤーの交替を要求したりすることができる。
第3項 監督及びプレーヤーの義務
1.チームメンバーは、ルールをよく理解し、守らなければならない。
2.審判の判定に疑問のある場合は、キャプテンを通して質問をし、審判に説明を求めることができる。
3.チームメンバーは、審判や相手チームに対して、失礼のない言動を取らなければならない。
4.チームメンバーは、スポーツマンとしての品位をもって、審判の判定を受け入れなければならない。
第4項 監督の責任
1.監督は、プレー中のタイムアウトや選手交替を、副審に要求することができる。
2.監督は、タイムアウト中またはセット間のタイムアウトのみ、チームに対してアドバイスを与えることができる。
第5項 失格
1.プレーヤーが審判、相手チーム或いは、観衆に対して名誉を傷つけるような言葉を発した場合、主審は失格を命ずることができる。
第4章 ゲームの準備と進行
■第7条 ゲームの開始と終了
第1項 集合(整列)
1.主審(1名)、副審(1名)、線審(2名ないし4名)、両チームのプレーヤーは所定の位置に集合する。
第2項 トス
1.主審は、両チームのキャプテンを呼んでトス(ジャンケン)を行い、サーブ権かコートの選択権かのいずれかを決めさせる。
第3項 挨拶
1.主審の笛の合図で全員挨拶を交わし、相手チームと握手をする。
第4項 練習
1.サーブ1本ずつの合同練習を行います。このときは、控えのメンバーが入ってもよい。
第5項 ゲーム開始
1.サーブ1本ずつの練習後に、サーブ権を得ているチームのサーブでゲームが開始される。
第6項 コートチェンジ
1.コートの交替の時には、主審の笛でエンドライン後方に整列したあと、主審の笛の合図でコートサイドを時計回りと反対に移動する。
第7項 ゲームの終了と勝敗と宣言
1.ゲーム終了後は、エンドライン後方に整列し、主審が勝ちチームを宣言したのち、笛の合図で礼を交わし、握手をして退場する。主審は勝利チームにサインを求め、試合票を本部に届ける。
2.このときの整列は、ゲーム開始のときと同様とする。
第5章 ゲームの方法
■第8条 ゲームの方法
第1項 勝敗
1.ゲームはラリーポイント制とし、1セット21点の3セットマッチで、2セ
ット先取したチームの勝ちとする。ただし、3セット目は15点で終了とし、どちらかのチームが8点を取った時点でコートチェンジをする。
第2項 デュース
1.デュースは適用しない。
(1・2セット目の20対20・3セット目の14対14時は、次の1点がどちらかに入った時点でセット終了となる)
第3項 ゲームの没収
1.ゲーム中に、登録メンバーが退場もしくは負傷等により、ゲームの続行ができなくなったときには、そのゲームは没収される。
2.没収されたチームが、それまでに得た得点とセットは、そのまま生かされる。
第4項 棄権チームの取扱い
1.何らかの理由で棄権とみなされた場合は、相手チームに2セットとも21―0、セットカウント2−0の記録で勝ちとする。
■第9条 プレーヤーの位置
第1項 プレー開始のとき
1.女子チームは、コート内に入っていれば、どの位置にいてもかまわない。
2.混合チームは、男女が互いに対角に位置しなければならない。
第2項 3セット(最終セット)コートチェンジのとき
1.最終セットどちらかが8点を得たときにコートチェンジをするが、そのときは8点を得たときの位置のままで、休憩を挟まずに、プレーを再開する。
■第10条 プレーの開始
第1項 プレー開始
1.プレーは、常に主審の笛の合図で始められる。
第2項 プレーの無効
1.笛の鳴る前のプレーは、無効としてやり直す。
第3項 インプレー
1.主審が笛を吹いた後、サービスが打たれた瞬間からインプレーとなる。
■第11条 サーブ権
第1項 サーブ権
1.サーブ権は1本で、サーブ権がある時は、同一プレーヤーが行う。
2.2セット目の最初のサーブは、1セット目の最初のサーブを行わなかったチームから行う。
3.最終セットの最初のサーブは、キャプテンによるトス(ジャンケン)によって決定する。
4.サーブを行うプレーヤーは、後衛右にいるプレーヤーが行う。
■第12条 コート交替
第1項 コートの交替のしかた
1.2セット目は、互いにコートを交替する。
2.最終セットは、どちらかが8点を先取したときにコートを交替する。
(コートを交代しても、選手の配置は変わらない。)
3.最終セットでコートチェンジが正しく行われなかった場合は、誤りの気付いたときに直ちに交替する。
4.コートを交替するときには、プレーヤーはエンドライン後方に整列し、主審の笛の合図で速やかに交替する。
■第13条 ローテーション
第1項 ローテーションのしかた
1.サーブ権を得たときには、直ちに時計回りと同じ方向に1つだけポジションを移動する。
■第14条 サーブ
第1項 サーブの仕方
1.サーブは、サイドラインの延長線内でエンドライン後方から1本だけ打てる。
2.サーブは支持手から完全に離して打たなければならない。
3.サーブを打つ位置は、腰から下で打つ(アンダーサーブ)こととする。
4.サーバーの支持手から離れたボールがサーバーに触れないで地面に落ちた場合は、一度だけやり直しができる。
第2項 サービスの負敗
1.サーブされたボールは、ネット上を完全にしかも2本のポールの想像延長線に触れる範囲内を通過しなければならない。
2.サーバーは、エンドラインを踏んだり踏み越したりして状態で、サーブをしてはいけない。
3.ボールが、ネット及びポールに触れてはいけない。
4.ボールが、ネットの下を通ってはいけない。
5.ボールが、相手チームのプレーヤーに触れる前に味方プレーヤーか、その他の物体に触れてはいけない。
6.ボールがコート外に落ちてはいけない。
7.サーバーが、主審のサービス開始の笛の後、速やかに(5秒以内)サービスしなくてはいけない。
※1〜7の場合は、相手側にサーブ権が移動する。
■第15条 パス(打球)
第1項 パスのしかた
1.1チームは、ボールを味方コート内で3回までプレーすることができる。ただし、ブロックの場合は除く。
2.プレーすること(パス)を認められる部位は、身の腰より上である。腰もよいものとする。
3.ボールは、静止しないで明瞭にはね返されるものでなければならない。ボールとの接触は、短く瞬間的でなければならない。
4.ボールがプレーヤーの指先に触れた直後、後方にはね返っていった場合でも反則とはならない。
■第16条 得点
第1項 得点のしかた
1.ラリーポイントの得点とする。
■第17条 タイムアウト
第1項 タイムアウトのとり方
1.チームは、ボールがデッドのとき、副審に告げてセット毎に1回のタイムアウト(30秒)を取ることができる。タイムアウト時は、コートから出てもよい。
2.タイムアウトを要求できる人は、キャプテン又はゲームキャプテンもしくは監督とする。
3.けが等で試合の続行が厳しい場合、主審の判断により、ゲームを一度中断することができる。(チームが要求するタイムアウトとは別。)ただし、3分たっても試合が再開されない場合は、そのチームは失格となる。その場合は、ゲームの没収となるが、それまで得た得点はそのまま生かさせる。まだ、チームが要求できるタイムアウトを使っていない場合は、まずはチームがタイムアウトを要求し、それでも回復しない場合は、主審の判断で中断できる3分のタイムアウトを用い、選手のけが等の快方に努める。主審の判断でゲームを中断したのち、主審は、3分後に試合の続行の可否をチームのキャプテンに意思確認する。
■第18条 プレーヤーの交替
第1項 プレーヤーの交替のしかた
1.ゲーム中のプレーヤーの交替は、ボールがデッドのとき副審に告げて行う。
2.プレーヤーの交替は、プレーがストップしているときであれば、何回でも交替することができる。
3.プレーヤーの交替を要求できる人は、キャプテン、ゲームキャプテン、監督とする。
第6章 反則
■第19条 反則
次のような場合には反則とし、反則をしていない側の得点となる。
第1項 タッチネット
1.プレーヤーは、身体のどの部分であってもネットに触れたとき。
(例外)@ボールが強くネットに打ち込まれ、反対側チームのプレーヤーにネットが触れた場合は、反則ではない。
Aネットから下のポールに触れた場合は、反則ではない。
第2項 ドリブル
1.ボールが、プレーヤーの身体、あるいは被服の一部に2回続けて触れたとき。
2. 同一チームの2人のプレーヤーが同時に触れた場合は、1回プレーとみなし、
同時プレー後、そのうち1人が続けてパスするとドリブルになる。(ブロックは例外)
3.プレーヤーがボールをネットに当て、そのボールに再び触れたとき。(ただし、ブロックの場合は除く)
第3項 ホールディング
1.ボールが、プレーヤーの手や腕などに一時停止したとき。
(例)@身体の前をクロスして押し出すパス
A頭の上で深くかぶって押し出すパス
第4項 ラインクロス(バックアタック)
1.バックアタックのときに、アタックライン及び延長線を踏んだり、踏み越えたりしたとき。
2.アタックラインを踏んで、又は踏み越してジャンプしての返球をしたとき。
第5項 オーバーネット
1.相手チームが攻撃(パス等も含む)する前、すなわち相手チームのプレーヤーがボールに触れる前に味方プレーヤーがネットを越えて、そのボールに触れたとき。
(例外)ブロックした後に、ネット上から手が越えてもオーバーネットにならない。
ブロックでボールに触れた瞬間のジャッジとなる。
第6項 オーバータイムス
1.同一チーム内で4回以上ボールをプレーしたとき。
第7項 フットボール
1.ボールを腰より下の位置に当ててプレーしたとき。
第8項 スクリーンプレー
1.サーブを行う側の他のプレーヤーは、サーバーを隠す行動をしたとき。
その行為については、プレーヤーは主審を通じて相手チームに申し立てることができる。主審を通じて指摘をされた場合は、その解消を求められる。
第9項 アウトオブバウンズ(アウト)
1.プレー中に、ボールがコートの外の床面や物体に触れたとき。
2.他コートにボールや人が入ってきたとき。
3.ボールがネット上を完全に通過しなかったとき。
4.ネットの想像延長線より相手側にあるボールをプレーしたり相手コートに入ってプレーしたりしたとき。
5.いかなるプレーにおいても、ボールがポールに触れたとき。
(例外)ボールはサーブ、アタックを問わずラインにボールが少しでもかかっている場合はセーフ(イン)となる。
第10項 ファウルチャージ
1.ネット付近でのプレー中に相手コートのプレーヤーの身体に触れたとき。
2.アタック後に相手コートに入り、プレーヤーの次のプレーの妨害をしたとき。
3.サーブをして、相手チームプレーヤーがブロックまたは攻撃とみなされる返
球をしたとき。
第11項 フットフォルト
1.サーブを打つ瞬間にエンドラインを踏んだり、踏み越えたりしたとき。
第12項 アウトポジション
1.サーブ順を誤ってサーブを打ったとき。
2.バックプレーヤーがブロックに参加したとき。
3.サーブ時に、コート内に位置していないとき。
第13項 その他
1.故意に手や腕以外でプレーしたとき。
2.バックアタックラインから前でジャンプして攻撃したとき。
■第20条 ダブルファウル
次のような場合はダブルファウルとなり、ノーカウントとして、再び同じサーバーからプレーをやり直す。
第1項 両チームのプレーヤーが、同時に反則を犯したとき。(少しでも時間差があれば、早い方の反則が適用される。)
(例)ネット上で同時にホールディングを犯した場合。
■第21条 ノーカウント
次のような場合は、ノーカウントとして、再び同じサーバーからプレーをやり直す。
第1項 審判の意見が分かれ、かつ主審が判定を下せないとき。
第2項 プレー中に、他の試合のボールが入ってきて、プレーに影響を与えたとき。また、プレーに影響を与えると審判が判断したとき。
第3項 プレー中に、ネットが外れたときや、ボールが破損したとき。
第4項 プレー中に、選手以外の人にプレーを妨害されたとき。
第7章 審判員及び審判法
■第22条 審判団の構成
第1項 審判団は次のとおり構成します。
1.主審1名、副審1名、線審2名ないし4名で試合を運営する。(線審が2名の場合、エンドラインのネットに正対した左側に位置する。)
2.副審が得点板を兼ねることができるが、人数に余裕がある際は、得点板を専属で行い、サーブ権側に立つようにし、ゲームの進行に貢献する。
■第23条 主審
第1項 主審の権限
1.主審はゲームを監督し、そして進行させ、その最終判定を宣告する。
2.主審はゲームについての最高役員となり、ゲームの開始から終了まで副審と線審及び全プレーヤーを支配する権限が与えられる。
3.他の審判(主審以外)の判定が誤っていると判断した場合には、主審はそれを覆すことができる。
第2項 主審の責務
1.ゲーム開始前に、コートの諸条件や用具等の点検を行う。
2.ゲーム開始前に両チームの主将を招集して、トス(ジャンケン)を行わせ、サービス権、コートの選択について決定する。
3.プレーは主審の吹笛によって始まり、主審の吹笛によって終了する。
4.主審は反則を発見したときに限り吹笛して、ハンドシグナルを用いて反則の種類を示し、次にサービス権をもっているチームを示す。
5.反則の種類についてのアピールはゲームキャプテンのみができ、主審はルールの解釈と適用に関する質問を受け付ける。必要があれば、両チームのキャプテンを呼んで説明をする。
6.ゲーム終了後、勝敗の判定と宣告を行う。勝利チームのキャプテンから、試合票にサインをもらい、本部まで持っていく。
■第24条 副審
第1項 副審の権限
1.副審は主審の反対側のコートの床上に位置し、主審を補佐する。
2.副審は、両チームのメンバーの行為を監督する。もし不法な行為があったときには、主審に報告する。
3.副審は、両チームが使用したタイムアウトとプレーヤーの交替を統括し、正規のプレー中断中に主審と監督、ゲームキャプテンにその旨を通告する。
4.副審は、正当に要求されたプレー中断を承認し、その時間を計る。(タイムアウトは1セットで1回とし、その時間30秒とする。)
5.副審は、チームが要求した際のタイムアウト、セット間のタイムアウトのときボールを持つ。
6.副審は、自分の権限以外の反則については、吹笛することなく合図することができるが、主審に強要はできない。
第2項 副審の責務
1.バックアタック時のアタックラインに関する判定をする。
2.ボールが副審側のポール上方の想像延長線の許容空間より外側を通過したとき、主審に合図する。
3.ボールがポールに触れたときの反則を、主審に合図する。
4.プレーヤーがネットに触れたときの反則を主審に合図する。
5.プレーヤーがネットより下の部分で、相手プレーヤーの身体のどこかに接触する反則を、主審に合図する。
6.ボールがコート外の物体に触れたかどうかについての監視にあたる。
7.プレーヤーが、副審側のポールの想像延長線を越えて相手コートでプレーしたときの反則を、主審に合図する。
■第25条 線審
第1項 線審の位置
1.線審が2名の場合は、それぞれ対角に位置する。(エンドラインの左側)
第2項 線審の責務
1.線審は、最も近いサイドラインとエンドラインを監視する。
2.線審は、主審を補佐してボールがアウトのときは旗を上げ、インのときは旗を下げて合図する。
3.線審は次のとき主審に合図する。
(1)サーブのときにプレーヤーが反則を犯したとき。
(2)アウトボールを落下前に、レシーブチームのプレーヤーがボールに触れたとき。
(3)ブロックでワンタッチがあったとき。
(4)ボールが許容空間の外側を通過したとき。
※線審は明確なジャッジに努め、判断に迷う時や判断できない時には主審に伝える。
最終的な判断は主審に委ねる。
第8章 女子のルール (令和4年に試験的運用を経て、令和5年4月より一部改訂)
第1項 前衛プレーヤーの攻撃
1.前衛の2人は、前打ち(アタックラインを踏んで、もしくは踏み越えての跳んでの攻
撃)ができる。
2.後衛プレーヤーがサーブ後に前にでてきてセッターをし、前衛の2枚打ちはできない。それ以外は適応されない。
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